小椋佳が作詞・作曲に参加した、加川良と東京キッドブラザーズのアルバム。
東京キッドBは東由多加により68年設立した日本のロックミュージカル劇団で、70年代に一世を風靡した。
「十月は黄昏の国」はその後看板となる坪田直子と柴田恭平のデビュー作品ともなったが、このアルバムでは、坪田直子の初々しい歌声が聴けるのも貴重だ。
そしてなんと言っても加川良の存在が光る。
ここではあの「下宿屋」を彷彿とさせる台詞の「テーマ:愛は雨に」、そして5曲の歌唱曲と全6曲の提供曲、全てこのアルバムでしか聴けない書き下ろし曲ばかりである。
70年代半ばの匂いとやさしさに溢れた加川良の隠れた傑作アルバム

 ・ amazon : 加川良 05. 十月は黄昏の国 (1975)

ディスク:1
1. テーマ:愛は雨に
2. 失われた夏
3. グッド・モーニング
4. 眠れない夜のために
5. 海を背負えば
6. 十月は黄昏の国
7. 縦縞のシャツを着て
8. 人に生まれて
9. ホタルのうた
10. 風の別れ
11. テーマ:黄昏の珈琲
12. それでも夕焼け