「教訓1」を含むデビュー・アルバム。はっぴいえんど、早川義夫他が参加した、全12曲を収録。 (C)RS
加川良は、もともとはURCの出版社、アート音楽出版の社員だったが、高田渡の影響で歌い始め、1970年の全日本フォーク・ジャンボリーで「教訓I」を披露し、たちまち人気者となった。本盤は、その翌年(1971年)にリリースされた彼の1stアルバム。当時のいわゆる“シラケ世代”の共感を呼んだ代表作「教訓I」を筆頭に、彼ならではの醒めた視点がアルバム全体を包み込んでいる。自作のほか、アメリカ民謡にオリジナルの日本語詞を乗っけた曲や、シバの名曲「悲しい気持で」のカヴァーも収録され、演奏にははっぴいえんどの面々や鈴木慶一ほかが参加。なお、「教訓I」は、その後なぎらけんいちが「教訓II」というパロディ作品にして歌っている。(木村ユタカ)
ディスク:1
1. 教訓I
2. できることなら
3. 悲しい気持ちで
4. 夜明け
5. 戦争しましょう
6. その朝
7. 求めます
8. 妹に送る唄
9. あきらめ節
10. 赤土の下で
11. ゼニの効用力について
12. 伝道