画期的なアメリカ録音アルバム。西海岸の一流ミュージシャンをバックに風船がオリジナルを歌う。後半は現地でのコンサートのライヴ録音。後期の代表作「えんだん」収録。

 ・ amazon : 五つの赤い風船 07. ボクは広野に一人居る (1972)

はっぴいえんどよりも以前にフォーク系ではいち早く海外録音を敢行したのは風船だった。本作はそのアメリカ録音を含めた渡米の記録盤的な内容。当時スタジオ録音を抜き出し1枚物に編集した『IN U.S.A.』というアルバムもビクターからリリースされている。風船の代表曲を現地のスタジオ・ミュージシャンが演奏し、メンバーはヴォーカルのみを録音したスタジオ録音とライヴ、メンバーによる渡米中の思い出話で構成されているが、演奏は端正なものでアメリカ録音うんぬんよりも別アレンジによる風船を楽しみたいという聴き方をおすすめする。(田口史人)

ディスク:1
1. ボクは広野に一人居る
2. 母の生れた街
3. えんだん
4. これがボクらの道なのか
5. 小さな夢
6. まぼろしの翼とともに
7. どこかの星に伝えて下さい
8. もしもボクの背中に羽根が生えてたら
9. 血まみれの鳩
10. てるてる坊主
11. 遠い世界に
12. ボーン・アゲイン

ディスク:2
1. まぼろしの翼とともに
2. 一番星見つけた
3. まるで洪水のように
4. 同じ穴のなんとかさ
5. 殺してしまおう
6. 風がなにかを…
7. これがボクらの道なのか